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中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本

人生に迷った時に出会った、中村天風という偉大な先人の話

中村天風という人をご存知だろうか。恥ずかしながら、私は最近まで知らなかった。

この方の人生は、まさに波瀾万丈という言葉がぴったりだ。
彼の幼少期のエピソードから、その気性の荒さが想像できる。

幼少期より官舎の近くに住んでいた英国人に語学を習い、修猷館ではすべて英語で講義を受けていたため語学に堪能となる[3]。また、柔道部のエースとして活躍していたが、練習試合に惨敗した熊本済々黌生に闇討ちされ、その復讐を行う過程で出刃包丁を抜いて飛びかかってきた生徒を刺殺してしまう[3]正当防衛は認められたものの、修猷館を退学となった。その後、1892年(明治25年)に玄洋社頭山満のもとに預けられる[4] 。
天風は玄洋社で頭角を現し、気性の荒さから「玄洋社の豹」と恐れられた[5]
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その後、日清・日露戦争では陸軍で軍事探偵として活躍した。軍事探偵とはなんぞやと思うが、諜報員のことのようだ。そのエピソードもまた凄まじい。

天風は玄洋社で頭角を現し、気性の荒さから「玄洋社の豹」と恐れられた[5]。16歳の時に頭山満の紹介で帝国陸軍の軍事探偵(諜報員)となり満州へ赴き、大連から遼東半島に潜入し錦州城九連城の偵察を行う[4]日露戦争が迫った1902年(明治35年)には再度満州に潜入し、松花江の鉄橋を爆破したり、仕込杖青竜刀を持った馬賊と斬り合いを演じるなどの活躍を見せ「人斬り天風」と呼ばれたという。1904年(明治37年)3月21日にはコサック兵に囚われ、銃殺刑に処せられるところであったが、すんでのところで部下に救出された[6] 。その後天風は様々な危険を乗り越え、無事目的地の大連に到着した。日露戦争に備えて参謀本部が放った軍事探偵は合わせて113名いたが、そのうち生きて大連に到着したのはわずか9名であった[6] 。
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戦後は結核を患ってしまう。当時の日本では治癒の見込みが立たず、アメリカで医学を学び、ロンドンやパリで神経学や心理学を学んで治癒の方法を探し続けた。しかし、西洋医学では答えは見つからない。
ところが運命的な出会いが待っていた。帰国の途中、インドでヨガの聖者と出会い、ヒマラヤ山中で修行を積んだ結果、なんと結核が治癒したというのだ。まるで映画のような話だが、これは実話である。

この壮絶な体験を通して中村天風が辿り着いたのが、「人間の健康も、運命も、心ひとつの置きどころ」という境地だった。そしてこの洞察をもとに「心身統一法」という体系立てた実践哲学を生み出したのである。

人生という道のりで現在迷子状態の私にとって、この哲学は実に興味深いものになりそうだ、という予感がありこの本を手に取った。

心の持ちようが人生を決める

中村天風の教えの核心は、心の持ちようで人生は劇的に変わるということだ。消極的な言葉や思考にとらわれていては、道は拓けない。積極的で真心のある言葉や思考こそが、自分の人生を切り拓いていく原動力になる。

特にユニークで目から鱗が落ちたのは、「私」と「心」と「体」を同一視しない考え方だ。心も体も、あくまで「私」が所有する道具であり、生きるための手段に過ぎない。つまり、それらに振り回されていては、本当の意味で自分の人生を生きることはできないということだ。

心と体を自分の管理下に置き、自分の信念のためにそれらを使いこなす。そうして初めて、より良く生きていくことができる——この考え方は、メタ認知にも通じるものがある。

日々の実践が大切

だからこそ、外部から受ける刺激には注意深くなる必要がある。人間関係やSNSの情報など、消極的なものを極力受け取らないよう努めなければならない。消極的なものに関わり続けていると、心も体も消極的になってしまう。つまり、怒りや悲しみ、不安や恐れといった感情に支配され、思考もそちらに偏ってしまうのだ。

ありがたいことに、中村天風の教えには、そうした外部刺激への対処法や、積極的でいられるような日々の練習方法も具体的に示されている。理論だけでなく、実践的な指導があるところが素晴らしい。

余談だが、松下幸之助や稲盛和夫といった経営の神様たちも、この哲学の影響を受けているそうだ。スポーツ界では松岡修造さんや大谷翔平選手の名前も挙がる。確かに彼らの前向きなエネルギーを見ていると、なるほどと頷ける。

今の自分に必要なもの

この本を読んでいると、「他人と比べて消極的になる」「現状を思って悲観的になる」「自分がやっていることに気が入っていない」など、自分にビシッと当てはまることがあちこちに書かれていて、まるで鏡を見せられているような気分になった。

ああ、今の自分に必要なのはこれだな、と読みながらしみじみ思った。

まずは中村天風の教えに従って、お尻をキュッと締めて気を張っていきたい。なんでお尻を締めるのかって?それはこの本を読むと答えはかかれているので、気になった方は手にとってみてはどうだろう。

自分の思考に向き合おう

日々忙しく過ごしていると、なかなか自分のことや今後のことを考える時間が持てない。そんなことありませんか?
あるいは、一人で悩んでいて、なかなか人には相談できない。
もし、そんな状況にあるのなら、ちょっとだけ立ち止まって考える時間を作ってみませんか。
なかなか人に言えない悩みがあるなら、まずは言葉にしてみませんか。
そのお手伝をします。対話の中から発見や納得が生まれることもあるんです。
立ち止まって、自分の思考に向き合ってみると、何かが見えてくるかもしれません。

一緒にその時間を作って見ませんか?