エル・ジェムを後にして、ポートエルカンタウイに到着。
ここはチュニジアでも1,2を争うリッチなリゾート地のようで、当時はベン・アリ大統領宅も近くにある、という土地。
なんでも自国の戒律が厳しいサウジアラビア人達が、自国外で遊ぶために大金を費やして建設した地のようだ。金持ちはやる事が違う。
ちなみにカンタウイとは、アラビア語で「すべてうまくいく」という意味らしい。
なるほど、ハクナマタタより上位呪文かメモメモ、と一人で念じる。
(地理はこちらを確認してもらえれば。)
おやじ二人組が何やら楽しそうに話している。
話に加わると、おやじがアラビア語を教えてくる。ここは土産屋が多いからこの2つの言葉を覚えておけ、と言い、”お金はもっていません”,”見たくはありません”と、アラビア語を教えてきた。
がはははと豪快に笑うおやじ二人。
男女手を繋いで歩く、というのは、いわゆるイスラム圏で見るのは普通なのかはわからないが、チュニジアは開かれているので普通、なのだろう。
港の行き止まりまで歩き、Uターンして戻って行くと、まだおやじ二人は楽しそうに話してる。
さっきの言葉覚えておけよ!と言ってくるので、ごめんソッコーで忘れたよといって、また教えてもらう。
楽しそうに話しているから写真撮らせてもらうおうとすると、一人はダメだダメだ、1Dくれ、といってくる。ちぇっ。
しかしもう一人は、俺を撮れ!フリーだ!と言ってくるので撮らせてもらう事に。
シャッターを押す間際におやじが、金はいらないから変わりにフ○○クさせろ!がははは、と笑う。
おいおやじ、それはアメリカンジョークってやつか?ちょっと笑えないぞ。
その後、スース市内のホテルに到着。
途中、市内を通って来たが、ビルやネオンが見え、とってもバブリーに感じる。
ナイトクラブがいくつかあって、モハメッドにここのナイトクラブは最高だ!とサルーンクラブ(だったと思う)を教えられる。あとで行ってみるか。
モハメッド達と別れた後は、やることもないので、夜の町を散策する事にする。ここ周辺は観光地で比較的安全そうだし、モハメッドに安全なルートを聞いておいた。
海岸沿いをあるけば、観光客も多いし安全だと。よし、目指せナイトクラブ!
昨日サハラ砂漠でラクダに乗っていたのに、この変わり様だ。ほんと、面白い。
通りは地元民が道沿い腰がけていて、ジャポネジャポネと呼びかけてくる。都会でよく遭遇するやつ。
歩いていると、声をかけてくる男二人組がいた。チュニジアの隣国、リビアの人みたいだ。彼らも観光中とのこと。
そういえば、チュニスでもリビアの人に声かけられた。リビア人もフレンドリーだ。
海沿いに歩いて行くと、そのうち海から離れて薄暗くなってくる。んー、まだ人通りもあるので、ゴーゴー。
しばらく歩くと、巨大なホテルが出現する。みんな写真をとってるから、有名なようだ。しかし、やはりこの地域はリッチなんだな。
そのホテル1Fに、なぜか”Sendai”という店名?に寿司と鉄板焼きの文字が。
寿司は鉄板焼きに比べて人の入りが少なかったなぁ。やはり観光にきたからにはヘルシーよりかは肉なのか。
うーん、ポートエルカンタウイから足が痛む。どうやら靴ずれを起こしているみたいだ。でもまだ行ける。
うーん、ここら辺でサルーンクラブも見たと思うんだけどなぁ…
しかし夜の異国の町を一人で歩くのはなんとも寂しいもんだ。しかし目的地はまだだ。目指せサルーンクラブ。
そんなに高級アイスなのか? しかしアイスより絆創膏が欲しい。
次第に明かりも少なくなり、人も少なくなる。もう1時間も夜の町を徘徊している。
靴ずれで痛む足を考え、折り返す事を考えるともうギブアップ。サルーンクラブはどこにあったのだ…
ホテルから1時間歩き続けてここまで到着した。誰かスースに行ったらこの先の景色を教えてほしい。
歩き疲れたので、ホテルへ帰還する。
スースの夜の町、割合的にはジャポネよりもチャイニーズと言われる方が多かった気がする。
ホテルに戻ってバーを通ると、クラブ状態になっていた。そういえば、各ホテル内でクラブパーティーを開いているらしく、歩いているときに時折ホテルから漏れてくる音楽が聞こえて来ていたな。ほんと、南部とは全然違う世界だなぁ。