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チュニジア最終日

チュニジア最終日。ラクダジーンズはようやく匂いが抜けてきた。ラクダの匂いはほんとに大変だ。

スースの中心にあるメディナへ向う。スースのメディナも世界遺産だ。

チュニジアの首都チュニスから南へ約140km。ビーチリゾートとして知られ、「サヘルの真珠」とも称されるチュニジア第3の都市スース。かつてローマ帝国と地中海の覇を争ったカルタゴ同様、フェニキア人が紀元前9世紀に建設した古い歴史を持つ港町で、イスラムのアグラブ朝によって形成されたメディナ(旧市街)が世界遺産に登録され、建設当時の面影を今に伝えています。
ポエニ戦争でローマに敗れ、その痕跡さえほとんど消え去ったカルタゴに対し、同じフェニキア人の植民市ながらスースは、ローマと同盟を結んでいたため破壊を免れます。しかしその後は、ビザンチン帝国の支配下になり、7世紀には進出してきたイスラム教徒に征服され、その防衛拠点となりました。港に臨むメディナは、アグラブ朝が9世紀に築いた高さ約8mの城壁に囲まれ、入口にあるグランド・モスクも要塞さながらの堅牢な石造り。向かいにあるリバトは、要塞と礼拝の場を兼ねたスース旧市街最古の建築物です。イスラム教徒たちの住まいでもあった2階回廊の壁には銃眼が設えられ、高さ約38mの監視塔では海からの外敵に睨みをきかせていました。
リバトの最上部である監視塔に登れば、9世紀から今に続く迷路のような町並みが一望できます。その下には紀元前9世紀のフェニキア人の町が眠っており、カルタゴ、ローマ、ビザンチンと、この町を治めた覇者の歴史が走馬灯のように駆け抜けていくようです。
阪急交通社より

 

昨日さんざん歩いた事をモハメッド達に話すと、またお前は一人で……と半ば呆れられてた。
どうやら昨日きいた安全ルートは、海岸沿い”まで”だったらしい。

メディナ手前のファルハット・ハシェド広場に到着。
車を降りるとベンチに座る女子に見つめられる。日本人珍しいからね。
すかさずゾハイアが隣で、ヒロ!お前のこと見てるぞ!声かけて連れてっちゃえよ、ハッハー!と言ってくる。
連日そうだったが、相変わらずゾハイアは朝テンションが高い。(ちなみに夕方になると運転の疲れでローテンションになる。)
二人でふざけ合って笑っている間、ゾハイアがモハメッドにおちゃらけてもモハメッドは下世話なトークに積極的に入ってこない。
紳士だ。いや眠いだけか? (ちなみにモハメッドはほんとに紳士的。)

ファルハット・ハシェド広場
シャッターが閉まっている

 

メディナを歩くが、どこもシャッターが閉まっている。朝8時から空いているらしいが、おかしいなぁとモハメッドも首を傾げる。
みんな寝坊でもしているのだろうか。

海に近い街なので魚市場があり、そこは開いていた。
魚、エビ、タコ等々が売られている。
とてもワイルドに陳列されている

こちらも時間より遅れて開いた、グランドモスク。
早朝だからか、だーれもいない。

グランドモスクの内庭に可愛らしいオリーブの木
本当に、誰もいない。がらーんとしている。
広場にいたじいちゃん。ぷるぷる震えていた。

 

さて静かな朝を過ごしたスースを後にして、遂に帰国のためチュニス空港に向けて移動する。
車の窓の向こうを流れるビーチの風景。

美しいビーチ

チュニジア各所で見たマスコット、フェネック(fenec)
聞くところによると、悪さをしない誠実な動物で、サハラ砂漠で見かける動物らしい。そのためチュニジアを代表する様な、マスコットキャラクターになっているようだ。

色んな街の入り口で見たマスコットだ

 

チュニス空港到着。
長かったチュニジア滞在もここで終わり。
二人には本当に感謝している。一人旅を満喫できたのも、二人のお陰だ。
しかも、幾度もプランにはないコースを色々案内してくれた。(ドゥーズの朝日鑑賞も、俺の持ってるプランにはなかった!)

左が、紳士で配慮に長け、ラブリータイム(?)を過ごさせてくれたモハメッド。
右が、ちょっとひねくれてるけどタフで少年っぽくて、ナイスな笑顔をするゾハイア。

左がモハメッド、右がゾハイア

別れ際、チップを渡そうとするとモハメッドが、イェッサー、と言ってくる。そんなに待ちわびていたなんてちょっと悲しいぞ。
そしてモハメッドがそれ欲しいなぁと言っていていたので、アラビア語指差し会話本をあげた。(ここに色々メモっていたんだけどなぁ)
次の日本人旅行者とのコミニュケーションの役に立てば良いな。
最後に、ボツワナであげられず1年間暖めていた日本の扇子を、二人にプレゼントして別れた。

二人ともありがとう!

ちなみに、モハメッドはこの後日本人二人をピックアップして、同じコースをもう一度やるらしい。ガイドは本当に休みがないんだな…

ちなみに空港で土産屋で買おうとした物が、今まで見て来たものと比べて倍もする!高すぎ。少し高いとは思っていたが倍って。。
少し癪だが買いそびれていたのもあるので、店員のお姉さんに交渉をする。
しかーし、価格はFIXだ、交渉はしない。と門前払いを受ける。
手強い。ここはモハメッドに教えてもらった伝家の宝刀を抜くしかない。
そう、アラビア語で「美しい」という言葉を教わっていたのだ。
美しい美しいと、効果的だと思われるタイミングでお姉さんに連呼する。
ボツワナでも通用した手口だ。(おばちゃんだったけど。)いけるはず!あなたは美しい!!
もはや催眠術の勢いで言ったお陰もあってか、目標値には届かなかったけど値引きしてくれた。しかし空港の土産屋で買い物するもんじゃないね。

そんなこんなで、チュニジアの旅は終わった。

日出る国の日本から、日沈む国のチュニジアへ。チュニジアでの海外初一人旅。
振り返ってみても良い思い出ばかりだ。

地中海沿いの美しい景色から、遺跡をはじめとした遺跡群、オリーブの木がどこまでも続き、羊飼いがいる穏やかな風景だったり、遠くに山脈が連なる、ただひたすらの荒野やサハラ砂漠の風景などなど。
本当に多様な風景を、一つの国にいながら楽しめる。
日本が四季折々を楽しめる国とすれば、これに強引に当てはめると、地中海、遺跡、山岳、サハラ砂漠のあるチュニジアは、四景折々を楽しむ事が出来る国だ!
そこに住む人達は気さくでオープンで、大のおしゃべり好き。
現地の人達もとっても魅力的だった。

ちなみに今回初めて旅の指差し会話帳を買ってみたんだけど、現地の人に良い本だ、と度々言われた。もちろん、発音が悪いのかこれは違う、という単語もあったりはしたけど。
それでもこの本で、会話が生まれる事もしばしば。
現地の言葉を使う、もしくは知ろうとする事は現地の人と仲良くなるのに必要なことだし、その国へ行くにあたりそれはある種のマナーだと感じている。
国を知ろうとする姿勢は、その国の言葉を知ろうとする姿勢に置き換える事ができると思う。
そして過去の旅からも、そのことは旅をする上で大切な要素だということを知っている。
なので、アラビア語がさっぱりの人はチュニジアに行く際には持って行く事をおすすめします!

 

そういえば、チュニジアの人はBob mareyが好きな人が多かった。知ってると話合うかも。

ドゥーズのメディナにあった土産屋にもボブ

 

その後アラブの春が吹き、悲しい事件を度々聞くようになってしまった。いまのチュニジアは当時と比べてどうなっているのだろう。
それでも、出会った人々は元気に暮らしていると信じている。

いつかまた、チュニジアの地に訪れたい。

自分の思考に向き合おう

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