Day 8
〜白の世界とジョリーのいる街〜
5:30
起床。今日はヨーロッパ最高峰と言われるモンブランを見に、エギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)へ向う。
スイスからフランスへ行くのなら、ここは外せない!
ところでこの日未明、同室の人が部屋の鍵をなくしたらしく、ドアをノックして度々部屋の出入りをしているのがしんどかった。
眠りが浅いのか、ドアのノック音が聞こえたら毎回ドアに近い同じ人がささっと起きて対応していたので助かったけど、ドミトリーでの共同宿泊はこういう面もあるんだなぁ、という一コマ。
7:00
出発。目的地はモンブラン山脈の麓、シャモニー。
この旅ですっかりお世話になったナビ先生にルートをインプット。
シャモニーはフランスなので、途中、ジュネーヴからフランスへ抜けるのに国境があるのだが、これまたいつの間にか通過している、というもの。
それよりも、フランスの高速は有料のようで、写真の様に料金所が出現する。慌てる男二人。
無事に料金所を通過。ここは大きいため人がいたけど、大体の料金所は無人だった。
ちなみにクレジットカードがあれば問題ない。
そしてジュネーヴはこの時間から通勤渋滞が出来ているのが印象的だった。
さすが時計の街。みんなきっちり働いているわけだ。そして毎日国境越えして来ているのだねー。
8:30
シャモニーに到着。
付近の駐車場に車を停めて、歩いて行くとどうやら持ってるガイドブックと歩いている方向が違いそう。
近所のおじいさん(もちろんフランス語オンリー!)に道を尋ねると、真逆だったようだ。危ない危ない。
目指すはエギーユ・デュ・ミディへのロープウェイ乗り場。
近くのショップの人に道を聞くと、思っていた方向で合っていた。
さらに、いまは雲が広がっているから、ちょっと待ってから山頂に行った方が良いと親切にアドバイスも。サンクス!
確かに上は雲が広がっている。登って景色が見れないのでは切ない。
1時間後ぐらいがいいんじゃない?と言っていたので、少々ぶらぶら。
観光案内所内には日本語案内のカウンターがあるのだが、シーズンオフで担当者はいない。
英語カウンターは営業中なので、山頂の状況を聞いてみる。
Webカメラで確認できるようで、山頂は晴れで見晴らしも良さそう、とのこと。
よし、そろそろ行きますか!
ちなみに、ロープウェイのチケットを購入するのに、目的地がどこかで料金が変わる。
エギーユ・デュ・ミディ山頂までか、イタリア方面に抜けるか、というようにロープウェイをどこまで乗り継いで行くかで料金が変わるので、詳しくは案内所看板でチェック!
エギーユ・デュ・ミディ
山名のエギーユ・デュ・ミディ(正午の時計の針)は、シャモニーから見ると、正午に太陽がこの山の頂上に座ったように見えることから由来。モンブランの麓、標高1035mのシャモニーからエギーユ・デュ・ミディ山頂部の駅まで、途中の駅で1回乗り継ぎ、20分程で登ることができる。標高3842mの山頂にある全面ガラス張りの展望台「空中の一歩(Pas dans le Vide)」はスリル満点だ。
JTBより
ちなみに山頂駅は3800mを超えていたが、
9:45
ロープウェイに乗り込み、ぐんぐんと上まで登って行く。
山頂まで行くのに、一度乗り換える。
ちなみにここから外に出て、登山を開始することも出来るようだ。
まだまだ上昇し、いつの間にか雲の上。
ロープウェイが途中の支柱を通過する度、ゴンドラが揺れてちょっとした浮遊感が感じられる。高所恐怖症の相方は全くのNG。かなりナイーブになっている。
周りはみんなで支柱を過ぎるたび、「ワーオ!ワーオ!」とリズムをとって浮遊感を楽しんでいて、まるでアトラクションのようで楽しい。(高所恐怖症には地獄)
ちなみに日本と同じ様に、観光しているのはみなさんお年を召した方。といっても、みんな元気で若いのだ。
おばさま。厳しい表情をされているけど、笑顔の素敵なお方。その皺1つ1つが生きてきた人生を物語るようで、かっこいい。
みんなと「ワーオワーオ!」と言っている間に、山頂に着く。
山頂は建物が橋で結ばれていて、行き方にちょっと迷う。
透き通った空気、どこまでも連なる山脈。癒される。
ここには展望台がいくつかあって、その一つから見えるシャモニーの街。
山のシルエットが特徴的だ。
シャモニーから見ると、正午に太陽がこの山の頂上に座ったように見えることからきている。
エギーユは「針峰」と訳され、エギーユ・デュ・ミディは「ミディ針峰」とも呼ばれるそうだ。
先ほどのトンネルの方へ戻ると、ここから登山を始めるアルピニスト達が準備している。ここから出発するのか…?凄い世界だ…
さて、本日の目玉、山頂の展望テラスにエレベーターで向う。
数字は標高。そう、展望テラスは3842mという、実に富士山よりも高い場所に位置している。
エレベーターを降り、目の前に広がるのは西ヨーロッパ最高峰のモンブラン先生!
モンブラン先生は標高4810m。雄大なお姿。
モンブラン
モンブランは、フランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰。標高4810.9m。ヨーロッパでは、アジアに近いコーカサス山脈のロシア領に属する複数の山(エルブルス山など)に次ぎ高い山であり、西ヨーロッパでは最高峰である。
フランス語でモン (Mont) は「山」、ブラン (Blanc) は「白」を意味し、「白い山」の意味である。イタリアでは、イタリア語で同じく「白い山」の意味のモンテ・ビアンコ (Monte Bianco) と呼ばれる。また、「白い婦人」を意味するLa Dame Blancheというフランス語の異名もある。
wikipediaより
こんな景色をこの先見ることができるだろうか。4810mの山頂を目の前にして、ただ静かにこの空気を吸い込む。
しばらく絶景を堪能したあとは、エレベーターを降りて休憩所を探す。
ちなみに、絶賛酸欠中。
顔の血の気は薄く、階段を上がれば息は上がり、目はチカチカ。おまけに標高3800mなんてところでムンクさんに空気を入れる命を吹き込むものだから、脳みそはクラクラだ。
二人して顔が真っ白である。
建物内にはお土産屋の他にレストラン、カフェもあった。
カフェに入り、ホットコーヒーとパンとラム肉、ピザソースのようなものを挟んでトーストしたサンドイッチで休憩。
ここが標高3800mのオアシスか..!って思うくらい生き返った。五臓六腑に染み渡る暖かさ。生き返る…
だいぶ染み染みした。
12:15
山頂を堪能し、そろそろ引き上げることに。
麓におりると、朝の寒さなど嘘みたい。暖かい陽気で秋晴れの空。地面って安心する!!
13:30
シャモニーを出発。貴重な体験ができた。
次は、世界ふれあい街歩きで知った、水の都アヌシーへ。
14:30
アヌシーに到着。まさかテレビで見たアヌシーに来れるとは!
当時仕事で疲れきった心を、世界ふれあい街歩きが癒してくれていたのだが、そこでアヌシーを知ったことがきっかけだ。
良い街だな〜行ってみたいな〜、と思っていたら、ヨーロッパ旅計画が浮上したんだから、行くっきゃないでしょ。
アヌシー
フランス東部、スイスやイタリアとの国境に近い街アヌシー。人口はおよそ5万。ヨーロッパ屈指の透明度を誇るアヌシー湖に面しています。湖の清らかな水が川と運河で街に流れ込み、美しい景観を織り成していることから“アルプスのベニス”と呼ばれています。
現在の旧市街ができたのは12世紀ごろ。その後、ジュネーブ伯爵が移り住み、伯爵領の首都として発展しました。15世紀に入ると、サヴォア公爵の支配下に置かれましたが、行政機能が集中するアルプスの重要な街としてあり続けました。フランスに組み込まれたのは19世紀半ばのことでした。また、アヌシーは思想家のジャン・ジャック・ルソーが暮らした街としても知られています。アルプスの豊かな自然に恵まれ、一年中スポーツを楽しむことができるこの街は、フランス人の多くが一度は住んでみたいと願うあこがれの街といわれています。
世界ふれあい街歩きより
公衆トイレ。入ったら出て来れなくなるんじゃないかと思う作りだけど、用を足している内は真ん中のランプが赤、外に出るとトイレの洗浄をし始めて黄色、利用可能になったら緑色、という仕組みのようだ。
(ここでの使用経験があったため、パリの公衆トイレに面食らわず済んだ。)
さてまずは宿探し、ということで街中を散策。
街を少し上がったところに城のようなものが。
この近くの宿に入ってみると、残念ながら満室。
しかし対応してくれた宿のおばちゃんがめちゃ良い人で、他の宿の情報を教えてくれる。おばちゃんありがとう!
結局、宿はIBISが空いていたので、そこに決定。ホテルも確保できたことだし、ふらふらとアヌシーを散策。
運河沿いのお店で夕飯。パスタとピザうまいのだが、ここで運命の出会いが
21:00
ホテルに戻り、明日の作戦会議だ。
明日はパリ途中にある、ベズレーに寄ることに。 Day9 へと続く。