この日は早起きして車に揺られ、砂漠へ向かう。
眠気が残る目。徐々に明るい光が空に広がり、目が少しずつ慣れてくる。
砂漠から望む朝日はいつもより綺麗に見える。
そして砂漠に現れるのは、スターウォーズのセット。たまらん。
明るくなっていく空の下、スターウォーズの世界に浸る。
一方、モハメッドが、「俺はフィクションは好きじゃないんだ。リアルが良いんだ」とか言い出し現実に戻してくる。あれ?昨日言っていたラブリータイムは?
朝日を拝んだら、今日はタメルザ渓谷のある、山岳オアシスへ行く。シェビカ、タメルザ、ミデスの3つのエリアに別れるそうだ。アルジェリアの国境がすぐ近い場所。
アルジェリア国境近くのタメルザ渓谷にシェビカ、タメルザ、ミデスという山岳オアシスの村があります。1969年に大洪水が起き、これらの村々は水に浸かってしまいました。その後、この地に住む人々は新しい村落を形成して生活していますが、廃墟になった旧村等を観光することが出来ます。この渓谷はいくつかの映画のロケ地として使われたことでも知られており、特に1997年の映画「イングリッシュ・ペイシェント」の撮影地となった事で一躍注目を集めました。
シェビカ
1969年の洪水により村は廃墟となり、現在では人々は新しい村に移り住んでいます。村は高台の傾斜を利用して造られ、旧村の上まで上がると砂漠に現われたオアシスの絶景が広がります。
ミデス
タメルザから8km離れたアルジェリア国境に最も近い村。タメルザ、シェビカ同様、昔の村は洪水により廃墟となりました。 村は切り立った断崖の上に造られ、下には足がすくむ様な深い渓谷が広がっています。また、この辺りは映画「イングリッシュペイシェント」の撮影が行われた場所としても有名です。
西遊旅行より
山岳なので、軽い山登りが必要。
山を登り下ると、水が見えてくる。まさにオアシス。なんか感動する。
やはり観光地なので露店はある。ベトナムだと果てまでついてきそうだが、チュニジアではそんなことはない。
ありがとねーと言いえば、だいたい諦めて手を振ってくれる。
Tavittより
タメルザのさらに6kmほど北側には、山岳オアシスの小さな村ミデス(Mides)があります。ミデスは、アルジェリア国境までわずか1kmほどの場所に位置し、オアシスの先にアルジェリアの山々が見えています。ミデスもシェビカやタメルザと同様に1969年の大洪水で旧集落は廃墟となり、現在はワジ(涸れ川)を挟んだ向かい側に新たな集落が築かれています。ミデスの旧集落は、断崖の上に築かれており、断崖の下には深い渓谷が広がっています。ビュースポットからは、岩山の上にひっそりと残る旧集落の遺跡を眺めることができます。
断崖の淵の近くまで行って渓谷の下を覗いてみるとかなりの高さがあることが実感できますが、崖が崩れてしまいそうで思わず足がすくみそうになってしまいます。川の水の流れによって削られた渓谷の蛇行した壁面は、非常に美しく、地球の壮大な歴史が感じられます。ミデスは、シェビカやタメルザに比べると訪れる観光客も少なくひっそりとした印象ですが、渓谷の美しさはとっても印象的で、一見の価値があります。
Tavittより
アルジェリアに近いからか、国境警備員とたまにすれ違う。
いやぁ、どれも絵になるのでシャッター押しまくりだった。そして人もいっぱいとった。
「俺が写真とってやると」といってカメラよこせと言ってくるおっさんもいて、盗られたらたまらないので恐る恐るではあったが、単に好意の行動だった。
チュニジアでは本当にそういう人が多くて、こちらから挨拶すると大抵笑顔で返してくれるし、みんな紳士で親切なのだ。そうでない場合もあると思うのだが、幸運なことに記憶の中ではみな紳士だった。一人旅だから、というのもあるが、こんなに旅先で知らない人の写真を撮ったのはチュニジアが初めてだった。
チュニジア、良い国だったなぁ。
山岳オアシスのあとは、ドゥーズへ向かう。