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ドゥーズdeラクダ

山岳オアシスを後にして、一路ドゥーズへ向かう。
途中、砂漠に現れる塩の結晶で覆われた、シェット・エル・ジェリドを通過。北アフリカ最大の塩湖のようだ。
地理はこちらを確認してもらえれば。

ここで突然だが、あなたは蜃気楼を見たことがあるだろうか。

 

人生初の蜃気楼を、ここで見た。

ひたすら続く地平線の上で、ゆらゆら動く何か。

途中休憩所で休憩。モハメッドは母親に、この地方特産の”デイツ”を買っていた。親想いだ。
この塩湖を通る道路は一度壊れてしまったのだが、その後日本人が道路を修復、完成させた、”らしい”、とモハメッドは語っていたな。

中東をはじめとした荒涼とした大地にはやはり、ランクルだ。
シェット・エル・ジェリドにあったトイレ。不思議と、これまで見なかったチュニジアンブルーが再びここにポツリ。塩湖の中のオアシス。

 

塩湖を爆走し、ドゥーズのに到着。もはや砂漠とラクダの街だ。
ちなみにチュニジアでは、3ヶ月(!)の夏休みを終えた学生達が、今日から始業するらしい。3ヶ月て!
夕方はラクダに乗る予定なので、一度モハメッド達と別れて周辺を散策するが、なーんもない。

ププーとクラクションを鳴らしてくる青年達がいた。
バギーに誘ってくるのだが、断る。バギー、魅力的だけど、ドゥーズに着いたばかりでどこに連れてかれるのだろう、とよぎってしまう。

近所で遊んでる感を漂わせる地元民。ちょっと乗りたかった。

断りつつも、バギーに乗った写真を撮ってもらったりしていたのは内緒だ。

このやり取りを見ていたのか、一人の男性が言い寄ってくる。すぐそこのカフェで働いているようで、ナイスなところだから一杯お茶でもしていかないか、と言ってくる。ちょっと休むかーといってついていくことにする。
これがきっかけで、ちょっとした事が起こる。

カフェに入ると、当たり前だが、現地の人がうようよいる。ちょっと緊張。うーん。
とりあえず脱出ルートを確保しおこうと思い、出口に近いところに座ろうとするのだが、中へと連れて行こうとする。
どうやら連れがいるらしく、そこも外の出口に近いところだったので、座ることにした。
ファンタを頼み飲んでいると、写真を見せてくれと言ってくる。
その後に携帯みせてくれと言ってくる。めんどくさい。

今まで会って来た人とのフレンドリーさとは違う何かを感じていたので、そろそろ帰ろうとすると、すかさず話を始めた。
実はつれはお金をもっていなくて耳も悪く家族もいなくて生活に困っている。なんとかお金を分けてくれないか、と。
はいきたねこれ。
嫌だ、一杯飲むだけじゃなかったのかと言い合っていると、だんだん向こうもヒートアップしてくる。
うーん。周りは現地人ばかりで、こうなると囲まれている様な威圧感すら覚える。
相手の臨界点がどこかは分からないが、これ以上付き合ってられないので、小心者の俺は5Dしか持っていないと押し切り、5Dあげてその場を後にする。相手は満足していなかったが、もちろんそんなこと知った事ではない。
生活に困っているのは本当かもしれないけど、ちょっと嫌な気分になってしまった。

左がその彼。右が連れ。
俺と彼とで言い合っていて、横でもういいから的なことを言っていた。連れはきっと良いやつだ。っていうか聞こえてるやんけ。

やはり内陸に行けば行くほど、地中海側の都会に比べれば貧しさは相対的に高くなっていくのだろうと、勝手に予想する。
なぜなら、こうやって言い寄ってくる雰囲気がこちらに来てから感じることが多いからだ。
そしてそれを責めたりはしない。それぞれの環境があり、事情がある。だから哀れと思ってお金を出す….というのはちょっと違う。少なくとも、これまでの付き合いのなかで、モハメッドは母国への誇りというものを持っていて、そうやって言い寄ってくる人を相手にするな、というアドバイスをもらっていた。それは直接的には日本人観光客の脇の甘さを指摘しているのだと思いつつ、関節的には自国に対する自立の精神を信じている、ということを、勝手に感じ取っていた。そう察するほど、彼の熱というものを感じ取れたからだ。そう、彼には信念がある。これを書いていて、そう思い返している。あいつは紳士でかつ熱い男だった。

さて、そんなことは胸の奥にしまい、モハメッド達と合流し、ラクダステーションへ赴く。
さっきのことを話したらまた注意されるだろうなぁ、と思って話すのをやめる。ごめんよモハメッド。でもちょっとは学んだよ。

 

さぁ、ようやくラクダタイムだ。ラクダステーションへ行く。ラクダがいっぱいだ。ここからは砂漠とラクダの写真をお届けする。

ここはその名の知れた、サハラ砂漠だ。

こんなにラクダの集まった光景を見ることはこの先ないだろう
夕日の方角を眺めるラクダ。かわいい。
完全に、「月の砂漠」しか聞こえてこない風景。月の砂漠といっても世代ギャップしかないだろうけど、そんなの知らない。
ラクダと一緒に夕日を拝む
オアシスに沈む夕日
先導するのはアハメッド。

ラクダの名前はオバマというらしい。砂漠の大統領。もちろんジョークみたいだけど。
アハメッドが口ずさむ、民族の歌らしきもの。このサハラ砂漠をラクダで歩きながらそれを聞いていると、すごく神秘的なものに聞こえてくる。
ちなみにアハメッドは日本の大統領は誰か、そしてその妻は誰か、と聞いてくる。突然の質問で妻の名前は出てこなかったが、彼は大統領であるベン・アリとその妻の名前を誇らしげに言っていた。長年政権を務めてその安定感に信頼と誇りを置いているのだろう。海側の都市部と内陸部の地方とでは、やはり政治に対する感じ方は違うのだ、というのは国に関わらず感じるところである。

次第に夜へと景色は変わって来て、肌寒くなり、他の観光客も誰もいなくなる。
すっかり夜になり戻って来たころには俺が最後だった。
最後に、アハメッドから家族が良い水が飲めないんだと言われる。OKだ。楽しんだし、チップを渡す。
さらばアハメッドとオバマ。

帰り際、モハメッドにそのナイスなサングラス貸してくれ、と言われる。やっぱそう?

割と撮られたがりのモハメッド

ボツワナでもカンボジアでも欲しがられるこのサングラス、というかゴーグル。
ふふ、これはどこででも通用するような気がしてきたぞ。

他にも俺の日本語講座やモハメッドのアラビア語講座などいろいろあったが、砂漠の夜は、こんなところだ。

 

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