シ・ディブ・サイドを出発し、これからどんどん内陸へ向かう。
ザグーアン近郊にある、ザグーアンの水道橋を観光。
当時、ザグーアンの水源からこれから向かうカルタゴまで全長およそ132kmもの距離を結んでいた水道橋。
現存する水道橋は20kmほどらしい。共同浴場もそうだったが、当時のローマ人の知恵と成果は凄まじい…
水道橋に立ち寄った後は、ケロアンに向けて出発。
周りはだんだん荒野になってくる。
見える物と言えば、オリーブの木、木、木、羊、木、たっしょんしているおやじ、木、木、という具合だ。
そういえば、こっちに来てはじめて、羊飼いというのを生で見た気がする。
羊飼いといえばアルケミストという本を思い出すが、当時読んだ自分の感想を振り返ると今の自分にズシンと来る…
さてケロアンで見るスポットとしてあるのがまず貯水池だ。これは9世紀に作られた貯水池で、現在でも水源として用いられているということで、どんだけ長持ちなんだという気持ちになる。
9世紀日本で何があったかというと、最澄が天台宗を開き空海が真言宗を開いた世紀。そんな時代からこの貯水池はあったのだ…
貯水池を見た建物に入っている土産屋にケロアン名物菓子の、マクロードが売られていた。あんドーナツみたいな甘い味。
これが妙に記憶に残っている。すんごい甘い。小麦粉で練った生地にナツメヤシ(デーツ)のペーストを入れ、揚げてハチミツを絡めたチュニジア国民に長く愛されている揚げ菓子で、ガイドのモハメッドも大好き。たしか保存がきく。
ここ含めて内陸側は農作物を選ぶので、長期保存に向くようなものが多い印象を受けた。そして一度でお腹にずしっとくるものが多い。
次はシディサハブ霊廟だ。
シディ・サハブ霊廟
ムハンマドの同志で専属の床屋でもあったアブ=ザマ=エル=ベラウィを祭る。7世紀の創設。17世紀にモスク、神学校などが増築され、現在の姿になった。
コトバンクより
イスラム教にとってどれくらい名誉なことなのか、日本的に変換すると…固有の宗教観を持たないから伝えづらい。
神道で伝えようとすると天照になるのだろうけどピンとこないし、仏教だと仏陀だろうが、それもイマイチピンと来ないだろう。
うーん、聖徳太子、という例えばも違うかぁ。何だか日本の掴みどころなさを改めて感じる。
ちなみに、シディ・サハブとは、聖なる友人という意味を持つ。なんか、良い。
さて、ケロアンはカーペットの産地だ。
産地の特産現場を見学しよう。
そういえば、チュニジアでカーペット買ったのはここかもしれない!!
緑色の、オリーブオイルの木のデザイン。今でも部屋で使っている。
そしてまだ先のことだが、トルコでも買ってるんだよな…
どちらも旅の思い出でである。一方、妻に言わせるとまた違う感想を言われるのだけどね 😉
そしてもう一つ衝撃的にいま知ったのが、当時、円換算で見た時のチュニジア・ディナールの価値と今とを比べると、ざっくり強めに言って半値になっている。
為替レートがあるとはいえ、アラブの春がもたらした結果なのか…?
さて、次にグランドモスクへ向かう。
ここにもチュニジアンブルーが見られる。
グランドモスク
世界遺産の聖都ケルアンは、7世紀にアラブ軍が築いた北アフリカで最初のイスラム都市。ここにあるグランドモスクはアラビック建築がとても印象的で、地平線をミナレットとドームが彩り、古都の雰囲気を感じられます。ケルアンは町自体が北アフリカにおけるイスラム文化発祥の地で、イスラム教徒にとって重要な巡礼地の一つで、メッカ、メディナ、エルサレムといったイスラム教徒巡礼の三大聖地に次ぐ、4番目の聖地としてたくさんのモスクがあります。
skyticketより
ケロアン散策はもう少し続く。