Day 2
〜雨とエンストとドイツ語と〜
9:00
レンタカーは午後から借りる予定のため、午前中はグラン・プラスを見に行きたい。
そこで、受け付けのナイスガイに確認するとMAX12時まではチェックアウトせずに済むとのことなので、それまでに戻ってくるということで、観光へ。
なんでしょうかこのライオンの門は。
先ほどの門の正面。どうやら王宮のよう。
ちなみに、ベルギー国旗が立っているので、王が国内にいる証なのだそう。
ブリュッセルの中心部にあるベルギー王宮は、かつてこの地域を治めていたブラバン公爵の宮殿があった場所に建っており、元々はブラバン公の狩場だった広大なブリュッセル公園の南側に通りを挟んで隣接して建っています。
ベルギーは18世紀初めにはナポレオンに支配を受けた後、オランダやオーストリアによる統治の時代がありましたが、現在の建物は18世紀にオランダのオラニエ公ウィレム1世の治世下で建築されたものを基礎としています。
ベルギーは1830年に独立を果たし、レオポルト1世を初代国王として迎えましたが、続く2代国王レオポルト2世によって王宮は内外装ともほぼ全面的に改築されました。建物の両翼部分は18世紀に建てられたもので、右翼部分はベルビュー博物館として使用されています。
現在、王家一家の居城は郊外のラーケン宮に変わっており、この王宮は国賓を迎えた際の迎賓館として利用されていますが、国王が国内に滞在している時には王宮中央の屋根に国旗が掲揚されます。
夏期(7月下旬末から9月の初め頃)のみ一般公開されており、装飾の煌びやかな宮殿内を見学できます。その際は、荷物を入口で預けて入らなくてはならず、少々面倒ですが、必見の価値ありです。
どらまちっく・ひすとりーより
ブリュッセル公園は、街で一番緑あふれるエリア。その広さは 13 ヘクタール (32 エーカー) を誇ります。かつてはブリュッセル最初の統治者の領地だったブリュッセル公園。街の中心部にあるこの広大な公園は、今では地元の人々にとっての憩いの場所となっています。朝のジョギング コースとしても大人気。また、ここでは様々なイベントも開催されます。
ベルギー革命のきっかけとなった 1830 年の暴動は、ブリュッセル公園から始まりました。公園の両側には、ベルギーの歴史と政治において最も有名な建物が建ち並びます。この街の建築やその歴史を知りたい方はもちろん、石畳の道から逃れて芝生でゆっくり過ごしたい方にもおすすめ。
公園内の左右対称の小道を歩きながら、彫像、噴水、野外ステージを見学しましょう。公園は、設計者の意向が反映された、完璧な正方形の新古典主義様式。公園の周りに植えられたライムの木々が、心地よい木陰を作り出しています。メインの通りを進み、中心にある池を目指しましょう。ここから、最高裁判所や王宮の景色をお楽しみください。
公園の北側にはベルギー国会議事堂、南側には王宮があります。公園はその真ん中にあるので、両方の建物を見学がてら、公園も散策するのがおすすめコース。近隣にはアメリカ大使館もあります。Expediaより
公園を抜けるとブリュッセル国会議事堂。かっくいい。
近くには路面電車のある通り。
グランプラスへ向っているつもりが、ふらふらと当てもなくさまようことに。
向こうに立派な塔を発見。これは、コングレ記念塔というらしい。
コングレ記念塔
ベルギー国民議会(1830年–1831年)がベルギー王国憲法(英語版)を制定したことを記念する。塔は、ローマのトラヤヌスの記念柱からアイデアを得て、ジョセフ・ポウラエールのデザインを元に、1850年から1859年にかけて、シャルル・ロジェが主導して建てられた。
塔の頂点にはベルギーの初代国王レオポルド1世の像があり、台座は憲法の下で保証された4つの自由を擬人化した像に囲まれている。また、塔の下には無名戦士の墓もある。
台座を囲む4つの座像は、憲法における大きな自由を示す。すなわち「結社の自由、「信教の自由」、「報道の自由」、「教育の自由」である。記念碑のような2つの青銅のライオン像が、モニュメントの正面にある。
wikipediaより
サン・ミッシェル大聖堂
1962年にメッヘレンをも含む大司教区の大聖堂に昇格し、1516年にカール5世がここで戴冠式をしたり、歴代王家が結婚式を挙げることでも有名。1999年2月に現国王フィリップとマチルド王妃の結婚式が行われたことが記憶に新しい。13世紀に内陣が造られてから、15世紀に鐘楼ができるまで、約300年の年月がかかっている。ゴシック様式の内部、南側廊の上には聖ギュデュル像が置かれている。伝説によると7世紀頃、この場所に小さな礼拝所があり、少女ギュデュルがロウソクの火を吹き消す悪魔の意地悪にもめげず、毎晩祈り続けていたという。その後、市民は大天使聖ミッシェル教会に聖ギュデュルの名前を付け加えることを望んだが、正式に法王の許可を得られなかった。1975年に44個のカリヨンを授かり、すでにあった6個の鐘とともに美しい音色を奏でている。
地球の歩き方より
荘厳な内部。今回の旅でいくつかの教会や大聖堂に訪れることになったけど、信仰と芸術は、結びつきが強いものなんだな、改めて感じる。
ヘーゲル哲学にそんな話があった気がするけど、覚えていないので一旦忘れる。言いたかっただけ。
下で支える人物と、頂点に君臨する、、なんだろうか?
象や亀、ヘビが世界を支えているという、仏教(古代インド)の須弥山を彷彿とさせる。須弥山はメール山とも言い、カンボジアのアンコールワットの造りが…なんて語ってみる。
しかし”支える”という部分が共通していて興味深い。この像にはどんな意味があるんだろう。
内部は無料(もちろん気持ち次第で寄付)で入れる。
その他に宝物部屋があったりするが、お金を払って見学する形となる。
11:00
大聖堂を出て、この旅最初の世界遺産、グラン・プラスに到着。
(途中にある公衆トイレは有料なので注意。硬貨もってると吉)
どどーんとその広場が目の前に。そしてどどーんと雨降りどんより。嬉しさと寒さと雨の冷たさが入り交じる。
ブリュッセルのグラン・プラス
ブリュッセルのグランプラスはベルギーのブリュッセルの中心地にある大広場です。ヴィクトル・ユゴーが「世界でいちばん豪華な広場」と賛嘆したことでも知られるこの大広場は、今もなお世界の中でも有数の美しい広場に数えられます。
大広場の周辺には、ゴシック建築と華麗なバロック建築の1402年から1455年の間に建造された市庁舎、壁に飾られた包丁や樽、手押し車などの紋章がそれぞれの職業をあらわすギルドハウスが建てられています。
これらのギルドハウスはビール醸造業ギルドの家だった黄金の木、仕立工の家だった黄金の汽艇、18世紀の特徴的な切妻のある孔雀、 聖ジル像で飾られる一輪手押車などがあります。
現在はグランプラスではほぼ毎日花市が開かれており、市民の憩いの場となっています。
世界遺産オンラインガイドより
さて、食べ終えた時点で12時を回っており、仕方なしにタクシーを拾い、急いでホテルへ戻る。同時に、タクシーの運転を見て左ハンドル走行を勉強する。が、タクシーがめちゃ飛ばす。完全に走り屋でアトラクション気分。
ホテル到着後、すぐに出発。ナイスガイは“やっぱり遅れたか”と、スマイル。相変わらずナイスガイ。
ブリュッセル南駅へ行きハーツへ。(ハーツのカウンターは、南駅バスターミナルとは構内反対出口傍にある。)
ハーツのカウンターで手続き。なぜかアメックスの方がベターのようで、アメックスを持っている相方でメインドライバーを登録し、セカンドドライバーとなった。
どうやら、ハーツ側の都合で本来予定していた配車とは別の、グレードの上の配車になるようだ。高いグレードの場合は、アメックスかダイナーズのカードの使用が良い模様。アメリカの会社だからか。
いずれにせよラッキーが発生したようで、配車がほぼ新車でNAVIも内蔵タイプ。
(グレードが上がったことで料金も割り増しになっていてちと納得いかなかったが、後日の支払いはどうやら予約時の料金と一緒になっていた。)
地下駐車場から車をピックアップ。
当初オンボロ車を予想していたので、テンションが上がる。
さてさて、今回の肝心要の左ハンドルマニュアル運転。
駐車場で練習したところ、エンスト連発、ウインカー時にワイパーと、不安が倍増。
ということで、マニュアル車所有歴のある相方にバトンを渡し、大人しくセカンドドライバーの座を暖めておくことにする。
車の取説を読もうとするがフランス語でわけ分からん。
とりあえず一通り練習して、ナビ先生をフランクフルトへセットし、出発。
14:00
満を持して(?)地下から外の世界へ。
めっちゃ怖い。南駅といってもTGVが停まる駅。
当然街は大きいし交通量も多い。なすがまま流れに身を任せ、前の車の作法を覚えながら、ナビの指示方向を目指す。
次第に道が開けて行き、気がつけば走っている道路は高速道路。ベルギーはどうやら高速無料のようだ。
ドイツはアーヘンに近づき、さてそろそろパスポート用意か!?と思いきや、いつの間にか国境越えしていた。なんともフリーな移動。
アーヘン辺りで、工業地帯が向こうに見える。もくもくと煙も。ジャーマニースモッグ。
ドイツに入ると、雨の中でさえみんな飛ばしている。
だいたい150km前後でみんな走っております。
ちなみにSAは当然右へと入ります。しかも入り口すぐ。高速の合流はかなりの短距離。
19:00
ホテル着。フランクフルトはレーデルハイム付近のホテル。
途中色々あったけど、なんとかナビ先生のお陰で到着。
夕飯を食べてないので、近くにある店を受付に教えてもらう。
歩いて1,2kmほどのところにあるようだ。親切にマップをプリントしてくれた。
加えて、店までの治安を一応聞いておくと、「何言ってるんだ、安全だ」というそぶりを見せる。ならいいんだ。
ちなみにこの時の受付も、ブリュッセルのホテルのナイスガイ風に、坊主頭にシャツ。なんだよ流行ってるのか?
しばらく歩いたところで、いくつか店が見えてきた。
ちなみに下の写真は歩道ボタン。押すと程なくして歩道の信号とボタンのランプが緑になる。
教えてもらった店はイタリアンだったのでパス。ドイツ料理が食べたいんだよ!
ということで、道途中に発見したこちらのお店にお邪魔。
そして店のおばちゃん(昨日に続きまたおばちゃん)も英語はだめみたい。ぐぬぬ。
身振り手振りとドイツ語の本を使いつつ、なんとか注文。
豚肉をチーズでソテーしたようなものと、サラダ、そしてドイツビール!うまーい!
そしてポテトもきちんとある。
レッカー!(ドイツ語でおいしい)と連呼し、おばちゃんもスマイル。
またもやおばちゃんと写真を撮り、店を後にする。
Day2はこんなところ。明日はロマンチック街道へ突入。続きはDay3へ。