アフリカといえばサファリだが、それ以外のアクティビティもある。例えば、干上がった塩湖をバギーで爆走する、というもの。
ボツワナにあるマカディカディ・パン国立公園は、世界最大の塩類平原のひとつでもあるそうで、雨季には水がたまり美しい風景になるそうだが、いまは乾季でどこまでも殺風景な地平線が広がっている。ボツワナ大使館のHPに紹介があるので以下を引用しておく。
マカディカディとは、広大な生物のいない土地を意味する名前で、ある言い伝えが存在します。条件のよい移住先を求め、グウェタとボテティ川の間にある土地を探索しにグウェタを出発した人々についての話です。無限の乾燥した大地を、地平線上に輝く水をたたえた大きな湖があるように錯覚し、彼らは、それに引き付けられて一年で最も乾燥した時期にこの地に入ってしまいました。彼らはのどの渇きにひどく苦しみ、目と鼻の先にあるように見えていた命の水にたどり着こうとして、急いで湖を目指し続けました。やがて一人、また一人と彼らは倒れ、亡くなっていきました。
しかし、マカディカディは常に乾燥しているわけではありません。公園の南部、東部、北東部に位置するパンは11月中旬に水で満たされ、4月か5月まで水が保たれます。乾燥した大地は広大な湖に姿を変え、目を見張るほどの水鳥の大群が集まり、ヌーやシマウマの大規模な移動が起こります。この時期の壮大な水景色に、実際に車で近づくことができないのは残念ですが、このエリアの上空を飛行機で飛ぶことのできる幸運な方は、息を飲むほど美しい景観をした水の楽園を見ることができます。
この塩湖をツアー参加者が爆走する。
風に混じった塩に当たりながら、聞こえるのは歓声とエンジン音。
そして走っていると顔がどんどん塩っぱくなる。
そして夜は寝袋を広げ、満天の星空を見上げながら外で寝る、というロマンチックでワイルドな内容なのだが、なんと夜に土砂降りの雨が発生しみんなが大慌て。塩湖が水浸しになっていくほどの勢い! そう、グエタ村の占いの意味がここで炸裂したのだ。まさかこんなことになるとは…
スタッフが Evacuation!! と叫びながら、みんなジープに乗ってロッジに退却。これも旅ならではのエピソードだな〜。
その他にも、女性の方々が民謡を歌いながらダンスをしたり、昔ながらのやり方で食べ物を作る、道具を作る、というような体験イベントも設けられる。
このあたりは社会科見学のそれ、だ!
ツアー客の観光のためどのようなコンテンツを用意するか、という視点で見ると、色々と工夫しているのだなぁ、と思ったりする。