Netfixで配信中の「ヒヤマケンタロウの妊娠 」が面白い。
広告代理店で働くエリートのイケメンを演じる斎藤工、そのイケメンと自由な恋愛を楽しむwebライターを演じる上野樹里。この世界では、稀に男性が子供を自然に身籠る「男性妊娠」という現象があり、そしてそれは少数派であり社会的認知も進んでおらず、様々な不理解が広がっている。
そんな現象がひょんなことから二人の間で発生し、「妊娠」という行為を男性が担った場合に遭遇する、あらゆる出来事や心理描写を描いた社会派ドラマになっている。
まだ途中なのだが、妊娠というものの生理現象にまつわる色々な体験を細かく演出されており、妻は常に頷きながらドラマを見て、私はある種の倒錯的な感覚を覚えながら、ヒヤマケンタロウに起こる出来事を疑似体験しているかのように見ている。
妻が妊娠中大変だったのを傍で見ていたつもりだが、これが男性が妊娠した場合どうなる、という具体的なシミュレーション映像をつきつけられると、改めてその大変さというのに気付かされる。
そして仕事のキャリアや家族の在り方を考えた時の、男らしさや女らしさ、言うなればその人の生き方、についての選択も妊娠という一大事には付き纏ってくるが、そこもまた見所である。
キャストも脚本も映像も良く、一話の長さも25分で見やすいのが良い。
男性には啓蒙的な教材になるのではないだろうか、と思える位には見所のあるドラマになっているように思う。
ちなみにこれは2013年の漫画が原作なのだね。進歩的だな〜。