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人に任せる難しさ

迷ったら困難な方を選べ。

この原則を考えると、この主題は適切ではないのかもしれない。

何か難しい仕事が発生した場合、主に以下の選択肢が生じる。

  1. 自分で対応する
  2. メンバーに任せる

自分で対応をすることで、あれこれ気づいたことの対応をすることができるし、自分の経験にもなる。一方で対応が完了するまではプレッシャーもかかり、かかりきりにもなり、プライベートの時間が犠牲になることもある。

メンバーに任せることで、メンバーの経験にもなるし、そのことがチーム全体を強くさせる。一方で、自分は一歩下がった距離で接することができるが、会社から直接的な評価もされないし、アワードなどの対象にもならない。

そして違う視点で考えれば、前者はつらくとも私自身の経験にはなるが、メンバーの経験にはならない。
そして後者はメンバー自身の経験になり、何もしない前者よりかは、何らかの評価までつながれば、結果として仕事の張り合い向上になるのではないか。

そう考えると、自分個人で考えるよりも、後者の方が良い、というように考えられる。
自分がプレイヤーとして腕を磨きたいなら自分での対応になる。
しかしどうも、昨年からの流れは、自分はサポーターであり、場の調整者としての役割が合っているのかもしれない。気づく点が他の人よりも多いからだ。

一方で、人に任せると、自分は一歩下がって接することができるので、人より楽ができる、というような思考になり、それは単に楽をしたいからではないか、と自己嫌悪に陥る。

するとメンバーの経験という建前があり、本音は自分が楽をしたいから、になってしまう。
その代償は、経験の欠如だ。

こう考えると、これは難しい。自分の弱い心の葛藤の話でもあり、しかし確かにメンバーの成長と評価のための選択でもある。メンバー当人は、そんなこと望んでないかもしれないけれど、だ。

そして、自分が逃げた、とか、評価されない、とか、人からどう思われるかを気にしている自分にも気づく。

結局はそこを気にしているのではないだろうか。もし人が、「この人はメンバーの成長を重視しているのだな」と言ってくれ、それで感心だったりある意味評価される、ということが多いのなら、もっと積極的に任せるはずだ。

人からどう思われるか、人からどう評価されるか。
そこが気になるのが葛藤の根っこにあるのだろう。
結局のところ、メンバー自身を見ているのではなく、自分のことを見ているのだ。

コーチングの話にこれを置き換えると、クライアントよりもコーチ自身のことを考えている状態だ。
それではクライアント自身の本当の成長ではなく、コーチの欲による歪んだコーチングになってしまう。

まぁ仕事とコーチングは必ずしもイコールになる場面ばかりではないのだけど。

ということで整理しよう。仕事をメンバーに任せるかどうかを考える時に、主に判断の軸は以下3つあった。

  1. 他人の視点
  2. 自分の気持ち
  3. メンバーの成長/評価

1.は無い人もいるだろうが、基本は上記のあたりだろうか。
何を、何のために優先させたいか。

強いチームを作りたい、という気持ちがあるのかな。そのためにメンバーに経験を積ませつつ、フィードバックの得られる機会を増やしたい。価値を感じてほしい。そういう思いがあるのかもしれない。

自分の思考に向き合おう

日々忙しく過ごしていると、なかなか自分のことや今後のことを考える時間が持てない。そんなことありませんか?
あるいは、一人で悩んでいて、なかなか人には相談できない。
もし、そんな状況にあるのなら、ちょっとだけ立ち止まって考える時間を作ってみませんか。
なかなか人に言えない悩みがあるなら、まずは言葉にしてみませんか。
そのお手伝をします。対話の中から発見や納得が生まれることもあるんです。
立ち止まって、自分の思考に向き合ってみると、何かが見えてくるかもしれません。

一緒にその時間を作って見ませんか?

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