Day 5
〜三人目の旅仲間〜
8:00
アットホームな朝食がお出迎え。
9:00
いざノイシュヴァンシュタイン城を目指し出発。
フュッセンから目と鼻の距離。宿を出て10分位すればもうパーキングだ。
パーキングから坂を上って程なくして、チケットセンターへ辿り着く。
朝からセンター内は人の行列。しばらくすると外まで行列ができている。さすが観光の目玉スポット。
チケットセンターの向こうに広がるのは、ホーエンシュヴァンガウ城。ここには行かない。
ホーエンシュヴァンガウ城
1832年、マクシミリアン2世は12世紀に建設されたが廃墟になっていたシュヴァンシュタイン城を購入した。そして4年ほどの歳月を費やし、古城を改築した。これがホーエンシュヴァンガウ城である。ルートヴィヒ2世は幼年時代をホーエンシュヴァンガウ城で過ごした。
この城を含むシュヴァンガウという地名は直訳すると「白鳥の里」の意味であり、この地こそがリヒャルト・ワーグナーのオペラ『ローエングリン』で有名な白鳥伝説ゆかりの地であった。こうした地元の伝説にちなみ、ホーエンシュヴァンガウ城には、至る所に中世騎士伝説を描いた壁画が描かれており、「ローエングリン」の壁画も当然そこに含まれている。この城で幼少期を過ごしたルートヴィヒ2世が長じた後、ワーグナーのローエングリンに魅了され、伝説と現実の境界を見失うようになってしまう遠因をここに求める研究者は多い。
ルートヴィヒ2世は後に、このホーエンシュヴァンガウ城の近隣にノイシュヴァンシュタイン城を建築した。
wikipediaより
目指すは目玉スポットである、ノイシュバンシュタイン城。見学コースがあるということで、二人で€24をお支払い。
近くのバス停から上まで行けるので、それを利用。上り下り往復で一人€2.60。乗車券は直接バスの運転手から購入する形。
場内見学まで時間があるので、外観を見に吊り橋へ行ってみることにする。そしてそこが写真スポットだということに気づく!
吊り橋から見たノイシュバンシュタイン城がこちらだ。
ノイシュバンシュタイン城
東アルプス北麓のアンマー山地の湖アルプゼーやベーラット狭谷の滝を見下ろす断崖の高台に建っている。その姿の美しさやロマンチック街道の終点の観光スポットにあることから、ドイツで最も観光客に人気のある城になっている。また、米カリフォルニア州、パリ、香港の、3つのディズニーランドのシンデレラ城のモデルになった城の一つといわれている。
この城を建設したのは、バイエルン王国の若き国王ルートヴィヒ2世(1845~1886年)である。中世騎士道への強い憧れを抱くルートヴィヒ2世はワーグナー(Wilhelm Richard Wagner、1813~1883年)に心酔し、オペラ『ローエングリン』と『タンホイザー』に登場する騎士の城を再現しようという一念だけで、経済性や実用性を度外視して計画を進め、城を1869年9月5日に着工した。このため、王国の財政は逼迫(ひっぱく)し、この国王はついには軟禁され、ほどなくシュタルンベルク湖畔を散歩中に謎の死を遂げる。
コトバンクより
美しい白い城。ロマンチックな王様が私利私欲で作り始めた未完の城だ。
吊り橋を渡りさらに山道の方へ進んでいく。人もいなくなったがまだ進めるぞ。
しばらくすすみ、この先にはいけなそうだが、まだ右手の山の斜面には登っていけそうなので登ってみる。
これは穴場だ。人もいなく、この美しい光景を二人占め。ロマンチック街道の終着地にふさわしい眺めだ。
ここで悲しいことに、三脚が倒れて一眼レフの保護レンズがお亡くなりになってしまった…。レンズを裸で使うのは少々怖いが致し方ない。どこかで保護レンズを探すか、と切り替える。(結局スイスで見つけた)
そんな事件が起きつつ、場内見学ツアー開始までに時間が無いことに気付く二人。慌てて下山し城まで急ぐ。
11:45
何とか開始に間に合い、場内見学スタート。
場内は残念ながら撮影禁止。豪華で趣味満載の室内だった。
しかし、ヴィース教会を見たあとでは、感動の面では弱かったような(個人的な感想)
ちなみに城側から見える吊り橋はこんな感じだ。ちっさ。
ハイキングの装備をした団体が増えてきた。ハイキングコースでもあるようだ。
動画撮影していると、スーパーかわいい子がスマイルをしてこっちに手を振ってくる。小さなメルヘンが最後に起こった!
他にも、途中のベンチで手で回して音を出す鍵盤ハーモニカのような、管楽器のような、何か不思議な演奏をする人など、道中飽きない。
13:00
城のふもとからノイシュバンシュタイン城に別れを告げ、スイス入りをするため出発する。
途中でSAにより昼食を取りつつ、確実に国境へと近づく。
15:40
国境にある券売所で、高速用のシールを買う。
スイスの高速は専用シール(ヴィニエットシール)が必要なのは予習していた通り。
しかし予想と違ったのは、この券売所を過ぎるとオーストリアに突入するようで、オーストリアも専用シールが必要なようだ。スイス:€40 オーストリア:€2 をそれぞれお買い上げ。
写真後ろが券売所。車をパーキングにとめて、中で購入する仕組みだ。
おっと、紹介が遅れた。
ドイツ編終了間際に颯爽と登場した、新参者。
腰の曲線美と風船のようなすべすべのお肌を併せ持つこのお方は、その名を「ムンクさん(女性)」。
男二人の臭い旅に、花を添える活躍をこの先してくれる。
ということで、写真のムンクさんが持っている、それぞれ正面左がスイス、右がオーストリアのヴィニエットシール。
これをフロントガラスへ貼り、高速を走行できるのだ。
16:00
わずか10分程度走ったところで、またもや検問所のようなところを発見。
そして停車することも無くそのまま通過。どうやらスイスに入ったようです。オーストリアタイムは即終了でした。
16:30
SAに立寄り、ガソリン給油。ここでも前回と同じお作法。しっかりシールも貼ってある。
ここで€とはしばしお別れ、お支払いはCHF (チューリッヒフラン)。VISA OK。出来る子。
そしてフランス語が登場し出すのだ。
ちなみに、スイスの高速はドイツに比べて狭く、いままで3車線がほとんどであったのに比べて、2車線が多くなる。車幅もそれほど広くなく、高速左右のシールドなど、なにやら日本に似ている。
しかし景色は抜群に綺麗。見える家々も木造のものになってきた。
18:00
スイス最初の滞在先は国際都市チューリッヒ。
さすが国際都市、高速出口付近はもう渋滞。渋滞に巻き込まれながら、またぐるぐると道を彷徨いながら、ユースホステルに到着。
ユースホステル初利用でちょっとドキドキ。割り当てられた部屋は4人部屋。
さてさてルームメイトは誰だろう、と部屋に入ってみると、一人ガサゴソしている男性が。
名前はマルコ、坊主でタフなガタイをしている彼。
簡単に自己紹介し合って、その内どこへともなく消えて行った。
仕方ないので、とりあえず周辺を散策してみる。
市内から少し外れたところで、人もまばら。路面電車で皆さん帰宅途中。
21:30
夕食をとってユースホテルに戻ることに。ホテルに帰れば誰かいるかな。
と思いきやマルコ爆睡。もう一人は不在。
仕方ないので交流場で明日の作戦会議を行い、明日は早起き&スイス鉄道の旅に決定。
結局その後ももう一人は帰ってこなかった。
明日のプランも決まったので、明日に備えて早めに就寝。
ドイツ編が終わりスイス編に突入したDay5。明日はスイスの首都ベルンへ。Day6に続く。