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トルコ-北イタリア旅行 Day6

Day 6
〜イスタンブール・ラストデイ〜

 13:00
今日は一日フリーということと、妻の疲れもあってスロースタート。
昨日行けなかった地下宮殿へ先ず行く事に。

今日も天気が良い

アフメッドがいないので、当たり前だけどちゃんと並ばなくてはいけない。
入場を待っている30分間は、アフメッドのありがたさを再確認する時間だった。

入場後、中に降りて行くとそこには幻想的な空間が待っていた。

イスタンブールの地下宮殿

地下宮殿の通称で知られるバシリカ・シスタンは、トルコ共和国のイスタンブールにある東ローマ帝国の大貯水槽。トルコ語では「地下宮殿」を意味するイェレバタン・サラユ (Yerebatan Sarayı) 、あるいは「地下貯水池」を意味するイェレバタン・サルヌジュ (Yerebatan Sarnıcı) という名前で呼ばれている。
現存する東ローマ帝国の貯水池としては最大のものである。
かつてここには柱廊によって囲まれた中庭を有するフォルムのような空間があり、裁判や商業活動に利用されていた。東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌス帝はこれを解体し、最も南にあった柱廊の部分を掘り下げて、この貯水槽を設置した。
この貯水池は、ジェームズ・ボンドの映画『007 ロシアより愛をこめて』の撮影場所として使われた。その後、補修作業を行った後に1980年から一般公開された。
wikipediaより

ビサンチン帝国時代から続く地下貯水池で、非常に広大な空間になっており、奥の方へ進むとメデューサの頭を掘った支柱がある。顔が正面でないのは、メデューサの目を見ると石化するという力の効果を恐れ、逆さにしたのだとか。

ちなみに、階段を降りた付近に、民族衣装を来て記念写真を撮れるイベントブースがある。
いつもならスルーするのだが、ハネムーンとは怖いもので、はしゃいだ二人はまんまとそれに参加する。そして後になって笑える写真が出来上がるのだ。
ああ怖い怖い。

地下宮殿を後にして、新市街へ向かうべくエミノニュ広場へ歩いて行くと、目を細めるとブルースウィルスに似てなくもないハゲ頭に声をかけられる。
日本人?僕大阪に住んでたよー。奥さん日本人で子供もいるんだよー。
いつものパターンである。
近くで店をやっているので、ちょっと寄って見ないかという。
結果は分かるので妻は反対の空気を垂れ流しているが、ついつい僕は行ってしまう
そうして店に入ると、中にはずらりとキリムや絨毯が待ち構えているのだ。
こんにちわキリムさん、また会いましたねぇ。。
そうしてもう1人日本語の達者なトルコ人が増えて、いつか来た道になる。
残念ながらもうキリムはいらぬ。
翌日はW杯日本代表初戦でもあり現地時間で4時から観戦だ。ここで油は売っていられぬ。
ということで、そそくさと店を後にする。
ブルースウィルスはエミノニュ広場に戻る近道を教えてくれた。
サンクス、ウィルス。グッバイ、ウィルス。

 

 15:30
エミノニュ広場に戻り、トラムで新市街へ出発。
昨日の夜はいなかったのだが、広場には物乞いの姿が何人かいて、子供と一緒にいる姿も見れた。
カッパドキアではそんな光景を見ることはなかったのだけど、都市部だとこうした陰の部分があるのだろうか、と思ったところ、調べてみるとシリア難民だという話もある。
これについて、イスタンブールでも当時こうした情報があった。
当時はイスラム国進行で難民が増加しているというものがあったが、2021年現在ではシリアやアフガニスタンなどから400万人を超える難民らを受け入れてきたトルコ。しかし社会不安が増し、難民流入を抑制する方針に転換しているというニュースもある。

そうした光景を目の当たりにしつつ、突然おじいさんに話しかけられる。イスタンブールはほんとに人から声をかけられる街だ。
妻を見て、美人コンテストに出た?なんて聞いて来る。
それに爆笑する妻であるが、どうやら話しかけた女性に毎回言うセリフのようで、今日はそれで4人からキスをしてもらったそうだ。じいさん、やり手である。
トラムに乗りながら、僕は君たちのガイドだ、なんでも聞きなさい、お金は取らないから、と言ってくれる。
なんて親切なじいさんなんだ。
とは言ってもガラタ橋を越えてすぐ下車するので、聞ける時間はちょっとだけだ。
ガラタ塔の行き方を教えてもらい、じいさんとはお別れ。
素敵な紳士であった。

旧市街はイスタンブールの歴史を感じる事が出来る地域だとしたら、新市街は今のイスタンブールを感じることが出来る地域だ。
メインストリートには大勢の人々が行き交い、路上パフォーマンスを繰り広げ、左右には現代のお店がずらりと並んでいる。年齢も服装も若者が多い。

トラムにしがみつく子供達の横で良い味だしている青シャツの男
有名なのか、一緒に写真をせがまれたり、多くの人に取り囲まれていたグループ
車内が混んでいると、こんな乗り方しちゃう

もう少し先へ行くと有名なタクスィム広場がある。
2014年当時の世情として盛んに行われているトルコ政府への抗議活動として若者を中心としたデモのニュースに、必ずタクスィム広場の名前を目にする。
トルコ政府がTwitter封鎖を行い、裁判所から違法判断が下り解除したというニュースが流れたのがトルコに渡る2ヶ月前のこと。
何かとデモ活動をニュースで聞く事が多かったが、その中心地近くにいるというのも不思議な感じ。

といっても時間もないし嫁もいるのでそうしたエリアは遠慮しておくことにして、ガラタ塔へ。

塔から見える景色。手前が新市街、奥が旧市街。こうして見るとモスクが多い。
このガラタ塔、17世紀に塔の上から人工羽をつけた人物が飛び立ち、3kmも飛んだという言い伝えがあるそうな。鳥人間のルーツここにあり?

ガラタ塔

イスタンブール新市街のランドマーク的存在である9階建ての塔「ガラタ塔」。ガラタ塔が建設されたのは1348年、丁度、東ローマ帝国の権力に陰りが見えた頃でした。ガラタ塔は建設以来、様々な用途で利用され、スレイマン1世の時代は「監獄」として、その後は「造船所」「倉庫」「灯台」「火の見櫓」など様々でした。
現在のガラタ塔は最上階からイスタンブールのパノラマビューを楽しめる他、上層階にはカフェやレストランなども営業しており、旅行者だけでなく、イスタンブール市民の間でも非常に人気の高い観光スポットとなっています。
Amazing TRIPより

さて旧市街へ戻りましょ
 18:00
旧市街へ戻り、カフェで休憩。
ここのスムージーがうまくてつい写真を撮ってしまった。
エミノニュ広場にあるこのカフェ、おすすめ。
 20:00
ホテルの帰り道、トラムに面したレストランで夕食。
テラスの外側座席に案内してもらい、お昼にピザを食べている我々は更なるフライング(明日からイタリア)をすべくパスタを注文する。本当にトルコ料理はノーサンキュー状態だった…..
 21:00
ホテルへ到着。昨日今日とイスタンブールでトルコ人の商売の仕方に接して、2人で反省会。
イスタンブールに2日間滞在しただけで、妻はトルコがあまり好きではなくなってしまったようだ。
というのも、よく親日親日と言われているが、蓋を開けてみれば結局は商売目的であることが見え隠れするので、感じよく接してくるのは無償の親切心があって来るのではなく、下心ある感じであり、それによって何やら裏切られた感じが生じ、胡散臭さがずっと付きまとうので疲れる。トルコ料理もしんどい、とのこと。確かにここイスタンブールではカッパドキアに比べれば商売の街でもあるし、色んな人がいる街。
そしてそうした人は、日本人を狙って商品を売ろうとしている人もいるだろう。
彼らの商売スキルは高く、それは勉強になるほどだ。
商売で生計を立てているのだから、一概にその行為を完全否定はできないなぁというのが僕の立場。
そうした人は日本にだってたくさんいる。
無償の親切心なんて本来期待していないところで出会うのだし、期待するものでもないよね。
だからといってトルコにそれが無い訳じゃない。トルコに来てからだってそれにはちゃんと出会っている。
観光客という立場が商売のターゲットになりやすくしていることで、どうしても“欲”に立ち会う事が多くなってしまう。
例えば日本国内やヨーロッパを観光している時には感じない店員の”欲”が、イスタンブールではばんばんと感じる。
それは言い換えればエネルギーであるし、イスタンブールが持つ濃ゆさは、そうしたエネルギーが支えているのだろう。
ただし、トルコ料理は僕もしんどい
そんなあれこれを話しながら、イスタンブール最後の夜を過ごすのであった。
…..という2014年の手記を見返して、何やら当時の若さというかそういうものをいま感じている笑

自分の思考に向き合おう

日々忙しく過ごしていると、なかなか自分のことや今後のことを考える時間が持てない。そんなことありませんか?
あるいは、一人で悩んでいて、なかなか人には相談できない。
もし、そんな状況にあるのなら、ちょっとだけ立ち止まって考える時間を作ってみませんか。
なかなか人に言えない悩みがあるなら、まずは言葉にしてみませんか。
そのお手伝をします。対話の中から発見や納得が生まれることもあるんです。
立ち止まって、自分の思考に向き合ってみると、何かが見えてくるかもしれません。

一緒にその時間を作って見ませんか?