Day 9
〜素朴なフランス〜
7:30
起床。今日はゆっくり朝食をとって出発。
10:00
出発。ホテル横にお菓子屋があったので、フランス菓子名物マカロンを購入。
色とりどりのマカロンに、ムンクさんも選ぶのを迷う。
マカロンを食べながらドライブなど、なんともスイーツな朝。
そしてマカロンを一個食べただけで、その甘さで車酔いしてしまう。うっぷ。
今日は旅の最終地点であるパリに向う途中にある、ベズレーに寄る予定。
途中のSAにあるQuickというファーストフードでハンバーガーを食べつつ、ベズレーまでドライブ。
Quickはベルギーでも見たファーストフード店で、ベルギー発の店のようだ。
フランスの田舎道をドライブして行くと、途中にこんなものを発見。
ヴェズレーはキリスト教の巡礼者達にとって重要な場所の一つであるらしく、その道標なのだろう。
トラクターのおっちゃんに手を振れば、振りかえしてくれる。
素朴な光景が心地よい。
さてこの先に見えるのが、世界遺産である“ヴェズレーの教会と丘”だ。
牧歌的な風景に囲まれた中心に、丘がぽこりとあり、その上に教会があり周囲に村がある。
巡礼者達が目指すのにも、とても象徴的な光景。
ヴェズレーの教会と丘
「ヴェズレーの教会と丘」は、フランスのブルゴーニュ地方の街ヴェズレーの中心的な丘と、その上にそびえるバシリカ式教会堂サント=マドレーヌ大聖堂からなる世界遺産で、大聖堂のティンパヌムはロマネスク彫刻の傑作として知られています。
この教会は878年にローマ教皇ヨハネス8世によりマグダラのマリアに捧げられ、マグダラのマリアの聖遺物が様々な奇跡を起こしたという伝説の残る教会。中世では聖地巡礼に向かう多くの巡礼者が訪れて祈りをささげ、スペインのキリスト教聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路」の始点となった、歴史的価値の高い場所でもあるのです。
世界遺産オンラインガイドより
駐車場に車を停め、教会へと歩いて行く。
道には所々に貝のエンブレムが埋まっている。
これは、巡礼の目印になる帆立貝のプレート。
帆立貝は聖ヤコブ(フランス語で“サン・ジャック”)の象徴のようで、巡礼者はその証として帆立貝の貝殻を首にかけていることが多いそうだ。
その歴史はwikipediaによれば、こうだ。
861年にヴェズレーの丘の上にベネディクト会士たちが建立した。その際に、修道士の一人がマグダラのマリア(サント=マドレーヌ)の聖遺物を持ち帰るためにプロヴァンス地方のサン=マクシマンに派遣された。
878年には、この初期カロリング様式の教会は、ローマ教皇ヨハネス8世によって、現存する地下納骨堂ともどもマグダラのマリアに捧げられた。ジョフロワ修道院長はマグダラのマリアの聖遺物を公開し、それが様々な奇跡を起こしたとされる。
これによって、巡礼者が押し寄せ、ひいてはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に組み込まれることになったのである。
ここからスペインへの巡礼が9世紀から始まっていたというのだから驚きだ。
大聖堂前で記念撮影する、仲良しなじいちゃんばあちゃん達。
17:00
パリに向けて出発。ヴェズレー周辺は素朴な景色が続き、癒される。ヴェズレー周辺は昔のまま、かのように感じてしまうほど、牧歌的な空気だった。
18:00
この日の宿はSAにしようということで、SAにあるIBISに。昨日に続きお世話になります。
料金安めで同じサービスが受けられるので安心。
SAではオヤジ4人衆が、テーブルクロスを広げてワインとつまみでパーティーしている。
挨拶したら、一緒にワインどうだと誘ってくれて、一杯いただくことに。
写真を撮ると相手も一眼レフを取り出してくる。むむ、やるな!
地元サッカーチームの”AJオセール”のファンらしく、それをアピールしてくるのだが、フランス語まじりの英語で何言ってるか分からん。
最後に名刺をくれて、写真を送ってくれということでメアドを交換。
その名刺には”President”と書かれており、どうやらシャッチョさんみたい。
なんともまったりした休日の過ごし方。日本ではこうした過ごし方はあまり無いだろうなぁ。
というか、飲酒後の車の運転はどうするんだ?とは聞かないでおく。
シャッチョさん達と別れ、SAのレストランで夕飯を撮る時間には日も暮れている。
まったりと過ごすことができたDay9だった。明日は遂に、旅の最終地パリ入りのDay10。