コロナ禍における妊娠の時間は色々と不安が付き物だった。
産気づいた際のセーフティーネットが機能しない状況下においては、よしんば子供が順調にお腹の中で育ったとしても、不測の事態で出産となってもカバーできる体制がない、というのは恐怖だった。
実際に以下のように悲しいニュースが流れ、医療崩壊が発生している状況下で不安な日々を過ごしていたのだ。
千葉県柏市で、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中の妊婦が、体調の急変で救急車を呼んだが搬送先が見つからずに自宅で早産し、赤ちゃんがその後死亡したことが19日、柏市などへの取材で分かった。
共同通信より
コロナへの予防としてワクチン接種も迷った。
mRNAの働きやワクチン接種の実績動向についての情報を調べていたので妊娠後期でも接種のリスクは高くはなさそうだ、というのと、ワクチン接種の予約がそろそろだという時期であったのと、かかりつけの先生が接種の背中を押してくれてあというのも相まって、出産前にワクチン接種をしたのも記憶に新しい。
出産近くになって悲しいニュースが入ってくるようにもなり不安はつきなかったが、そういう不安を乗り越えて娘が誕生したこと、しかもかなりスムーズに出産が終えたことは、とても嬉しく、有り難いことだった。
そして、我が家ではじめての育児がはじまった。
想像してはいたけれど、育児って大変!
授乳、ミルク、おしっこ、うんち、これら1日に何度も繰り返し対応が必要だし、沐浴ももう慣れてきたが一人ではできない。
当然ながら赤ちゃんはこっちの思惑通りにはいかないし、ギャン泣きは鼓膜にも精神にも響くし、産後の妻のコンディションは崩れているのでケアも必要だしで、てんてこ舞いな状態だ。
終わりのない家事と悩みの尽きない育児、そして妻のケアやその他諸々、あっという間に時間は過ぎていく。
世の中にはワンオペでやっているママさんパパさんがいるのだから、本当に凄いとしか言いようがない。
しかし間違いなく、赤ちゃんはかわいい。
新米パパとなり、試行錯誤が続く日々が始まったことをきっかけに、その試行錯誤っぷりをここにも書いていこうと思う。
次のミルクの時間を待ちながら、そんなことを書いてみる。