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初の海外一人旅

海外旅行もこれで3回目。そろそろ海外も一人旅をしたい。
とある文化交流イベントでチュニジアを知ってから、なんとなく心の中でチュニジアという言葉が残っていた。
そのため、目的地をどこにしようかな、と考えることもなく次はチュニジアへ行こう、とすんなり計画ができたのだ。

アラブの春、と称され ジャスミン革命 が勃発した地であるチュニジアであるが、実際に一人旅をしたのはそれよりも前のことだ。
長く続いた独裁体制に対して民主化運動が活発化して起きた革命となるが、今になってはむしろ独裁の頃の方が国が安定していたという声もあるという。
(こういう記事もある → 独裁返りか? チュニジア「アラブの優等生」報道が無視してきたこと)

さて話を戻そう。チュニジアを知っている人は周りにいなかったし、旅行先としての謎も多い。
文化交流のときに知った、「シディ・ブ・サイド」という青と白の美しい街と、スターウォーズのロケ地らしい、という位のきっかけから、なんか知らんけどマイナーっぽくて日本人も少なそうだしチュニジア行こう、と旅立った。

ちなみに今回の旅では、以下の基本三ヶ条に沿って旅をした。三番目はカンボジアでの反省を活かすため特に重要な項目だ。

一、積極的に挨拶をする。
二、なるべく現地の言葉を使う。
三、オレンジジュースは飲まない。

 

チュニジアはアラビア語とフランス語の二カ国語を駆使する国だけど、アラビア語を積極的に使っていこうと決めていた俺は、指差し会話本アラビア語版を買って準備も万端だ。

関空経由でカタールに入り、チュニジアへ飛ぶ。ドーハ空港でアラビア語を見て必然にテンション上がる。ついにアラビア圏へ突入したぞ!
空港内も、白い衣装に身にまとった石油王みたいな人が沢山いる。うわーアラブの世界だ!とちょっと感動。

何て書いてあるかは読めない

ドーハに到着したのは夜で、ここでトランジットの時間を過ごす。
夜の上空から見えるドーハ空港周辺は、明かりが整然と灯されており、かなり整備された地域という印象。
住宅を含む建物群が規則正しく並び、どこまでも明かりが続いていて綺麗。
しかし、翌日、日の登ったドーハ空港周辺を見ると、夜とは一変して、荒野が広がる地域だと分かった。ただひたすら何もない土地が広がるところもあり、夜の綺麗さは飛行機用の灯火だったんだろう。中東の印象が一層強くなる。

さてチュニジアの首都チュニスへ向けて離陸し引き続き空の旅を続ける。
フィリピン人の男性と隣り合わせになった。29歳、家族がいて、チュニジアのスースに仕事にいくらしい。
暇なのか、色々聞いてくる。そして離陸後、頃合いを見計らって横一列空いているシートへ移動、横になって寝始めた。大胆だ。

日本ではこういうことを目にしないのだが、海外旅行ではたまに目にする。空いているシートにいって横になるスタイル。
行儀が悪い、と思ってしまうが、一方でああやって大胆に思うままに行動できるのは羨ましくもあるね。

チュニジア上空

快晴の空に心浮かれながら、チュニスへ到着。ドーハもそうだったが、ここの検査も甘かった。もはやブザーが鳴ろうが、そのままパス。安全な国という印象が強まる。
途中、荷物のピックアップ待ちをしていたら日本人女性に声をかけられた。
同じく単身旅で、ツアー等は全て現地手配だそうだ。どうやら彼女も中学英語レベルの英語しか使えず仲間のようなので意気投合しかけたが、行き先が別なのでお別れ。

今回手配したのはドライバー付きの個人ガイドのツアー。移動も含めてケアしてくれるのでとても有り難い。チュニジアは縦に長く、また公共機関も読めない部分が多い。
一人で工夫しながら旅するのが一人旅の醍醐味だとは思いつつも、1ヶ月くらい休めるならまだしも数日間の内に色々と回ろうとなるとロスも多く、やはり車でかつガイドがいた方が現地のポテンシャルを活かせる、と思ったので今回は個人ツアーを申し込んでいたのだ。

さて空港で出迎えてくれたのは、モハメッドとゾハイアだ。チュニジアでの道中は彼らと共にすることになる。
ヒロと呼んでくれと言ったら、笑われたのでなんでだと思ったら、”俺の上司もヒロなんだ“とのこと。上司は日本人なのか?

観光はバルド国立博物館の見学から始まる。

バルド国立博物館

チュニスの北西郊外にあるバルド国立博物館は、古代ローマやギリシャ、イスラムなどチュニジアの歴史にかかわる多くの遺物を所有している。とくにチュニスの東岸に栄えた古代カルタゴについては、カルタゴ遺跡の国立博物館と並ぶコレクションを誇る。また古代ローマのモザイクコレクションは世界でも有数と言われ、「ヴァージルとミューズの女神たち」はルーブル美術館の「モナリザ」に匹敵するとの呼び声も高いそうだ。その他にもカリグラフィーや金貨、マスクなど素晴らしい美術品ばかりで、チュニス観光の際は必ず訪れたい美術館。
博物館の建物自体も、13世紀にハフス朝の宮殿として建てられたあと、19世紀に権力者の宮殿として用いられたというだけあって豪華絢爛。

尚、2015年3月、バルド博物館に武装集団が押し入り銃を乱射する無差別テロ事件が発生した。事件発生当時に博物館内に居合わせた日本人観光客数名が銃撃を受けて死亡し、日本国内でも大きく報じられている。

skyticketより一部引用

当時報道には驚いた。危険を感じなかったあのチュニジアでテロだなんて、信じられなかった。イスラム情勢の不安定化は、一国のことだけではないということを知った事件でもあり、いまもそれは続いている。

さて博物館だが、様々な展示を見ることができるが、やはり至る所に飾られているモザイク画は圧巻だ。

見える場所のどこにでもモザイク画がある
戦に出る兵士達だろうか
こうやって小片を敷き詰めて一つの絵ができるモザイク画。設計と地道な作業を考えると気が遠くなる。

 

博物館後は一人時間なので、ぷらぷらと市内を散策することにする。

良い天気だ

カフェがあちこちに並んでいる。チュニジアはフランスの保護領という歴史を持っているせいか、カフェで世間話や議論、談笑することが大好きで、チュニジアのどんな小さな町にでも、カフェがあった。
そんなチュニジア、日本人は珍しいようで、外を歩けばじろじろ見られたり、ジャポネジャポネと声をかけられたりする。
決して悪い言い方ではなく、お、日本人!みたいな軽い、興味本位であることが感じられるので、悪い感じはせずむしろ興味津々というところで感じが良い。
この先、チュニジアの旅では何度も声をかけられたり、軽く挨拶程度の話をしたりと、みんなフレンドリーに接してくれた。
一人だけ、カフェの客引きで拒否したら“ジャポ!”と強い語尾で嫌な感じに言ってくるやつがいたが、後にも先にもこいつだけだったな。

挨拶の応酬をしつつ、やっとメディナ(旧市街地)の入り口に到着。そしてそこにそびえ立つは、小さな凱旋門…?

フランス門(バブ・エル・バハル)

フランス門(バブ・エル・バハル)

チュニスの旧市街と新市街の間に立つ大きく美しい門。その奥にはメディナが続き、お土産を探す観光客や普段の買い物のチュニス市民が絶え間なく往来しています。城門の手前には、チュニスのメインスストリートであるジャーミア・ズィトーナ通りが伸び、ヨーロッパのような建物が並んでいます。

かつてはこの門の横に城壁が続いていたそうですが、今はベージュの大きな石の門だけがど~んと立ち、たくさんの観光客がフランス門をバックに記念撮影しています。ちなみに、このフランス門はアラビア語ではバブ・エル・バハルと呼ばれています。アラビア語でバブは海、バハルは門という意味ですが、かつて宮島の鳥居のように海の中にこの門があったわけではなく、海の方へ向いた門の意味だそうです。実際には海の手前のチュニス湖を向いていて、今はチュニスの街の観光スポットとなっています。

skyticket
より

 

小さな凱旋門を通ると、その先にはメディナがあるのだが、それは次の記事で。

自分の思考に向き合おう

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